【スタッフブログ】海水散布って?ボタンボウフウだからできる無農薬!

喜界島薬草農園 工場長の高木です。

2月に収穫前のボタンボウフウ圃場に海水散布をしました。
なんで?海水を撒く?と思う人もいるかもしれませんね!

と言うのも薬草農園が扱っているボタンボウフウは化成肥料、除草剤 不使用で生産農家さんに委託栽培をしていただいてます。

他の野菜などに比べて植付から収穫出来るまで半年以上かかるためその間の除草作業が主な作業になります。

ボタンボウフウの植付は1月~4月位までに行いますが成長が遅いため5~6月の雨季に雑草が勢いついてしまいまだ小さいボタンボウフウが雑草に覆われてしまう状況になり更に梅雨が明けてからの真夏の炎天下の下での除草作業はかなり大変なところがあります。
という事で薬草農園試験圃場は定植後の夏場の除草管理をしっかり行ったため良い状態で収穫前を迎えたのですが冬場は冬場で出てくる草は有るんですね、これが!

雑草類の中にはツル状になるものもあり、作物に絡み覆い尽くすため収穫の際、物凄く邪魔になります。(収穫方法は摘採ハサミでチョキチョキ)その分収穫作業効率がかなり落ちるのでこの様な草は意外と要注意です。

今回海水散布をした試験圃場は密植状態で足の踏み場が無い為刈払い機や管理機が使えずどうやってこの覆い尽くそうとしてる草をどうにかしようと思い、そうだ!海水をかけようと。

元々、ボタンボウフウは海岸沿いに自生しており潮風や台風に強くむしろ台風を好んでいるかのように台風一過は周りの草は塩害で枯れてもボタンボウフウだけは逆にみずみずしい感じになるのを何度も見た記憶がありましたので試す事になりました。

1アールに1トンの海水散布をして1週間後には予想通り覆い尽くしてた草は枯れて株元がスッキリと見える様になり実験成功!

薬草農園は葉に含まれる成分含有量の分析も行っていますのでナトリウム成分が多くならないかが少し心配。

あと、海水を撒くと畑が硬くなる。他の作物が出来なくなる等の意見もありますが回数や散布量をコントロールすれば有効な手段かなと思いました。

 

2月25日 ボタンボウフウ圃場海水散布 (1アールの畑に500ℓ散布)  天気 曇り

海水汲み上げ

タチアワユキセンダングサにも海水散布

散布前ツル状の雑草がまとわりついている

散布から7日目の状況
ボタンボウフウは台風を好むくらいなので全く枯れる事はありません、まとわりついてたツル状の雑草には効果的で株もとがスッキリしてきました。
これで収穫作業がしやすくなりました!

畔の雑草も枯れている

タチアワユキセンダングサにも効果的

まとわりついてた雑草もスッキリ。

このボタンボウフウの強さが「一株食べると一日長生きする」といわれるほど古くなら伝わる喜界島のパワーベジタブルの所以となっている理由でもあります。

シンプルに、良い素材だけを厳選。
鹿児島県産、喜界島産にこだわり無農薬、無化学肥料で育った喜界島のボタンボウフウ(長命草)とゴマ若葉、鹿児島産の大麦若葉、オクラを使用し、余計なものは入れず新鮮なうちに加工した「島の太陽と潮風で育った青汁」はこちらから