喜界島の地質を活かした自然の地下ダム

喜界島は隆起珊瑚の島。


水を通す島尻層を基盤として、その上に水をよく通す石灰岩の層が覆う形で成り立っている島です。そのため、島に降った雨水は、地下で保水されることなくほとんどが海に流れ出てしまいます。

そこで造られたのが地下ダムです。喜界島の地下ダムは、海に向かって流れだす地下水を地中でせき止め、石灰岩の空洞に蓄えられる自然のダムです。

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喜界島の地下ダムは、蝶の一種オオゴマダラの生息地を荒らさないように考えた末に、地下トンネルを使った建造方法で造られています。ダム本体が完成し、トンネルは役目を終えていますがダムの造成記念と観光スポットとして今も残っており、地下トンネルで内では地下ダムに溜まっている地下水を見ることができるようになっています。

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この地下に貯水された水は、農業用水源として島の農業の発展に繋がっていて、長命草(ボタンボウフウ)や島桑、ごまの栽培にも地下ダムの水が利用されています。

喜界島薬草農園の青汁に配合されている長命草も島の自然を壊さずに建造された地下ダムの水を利用して栽培しています。水にいれれば抹茶のように飲みやすく、牛乳やコーンポタージュに入れてもおいしい潤命青汁。是非一度お試しください。

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